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ブログが抱える問題

知識や意欲がない者や、時には触法行為など何らかの問題のある意図を持っている者などでも簡単に開設できてしまうために、情報発信者の裾野が広がると共に情報の質的な低下や倫理観の欠如などの弊害が顕著となった。多くのブログは日記形式である為、個人的な日記に書くような気軽な感覚で、普段では言えないような自身の不道徳な行為(タブーに関する発言など)、企業の内部情報や機密情報なども暴露してしまう場合(内部告発とは似て非なること)がある。それが2ちゃんねるなどに転載されて「炎上」してしまい、当該のブログの閉鎖のみならず、ブログがきっかけで仕事を解雇される、企業が取引先より取引を打ち切られるケースが存在している。情報漏洩を防止する為にIBMでは社内でブログに関するマナーのマニュアルが作られるなど、ブログに対して危機感を抱いている企業は少なくない。

 

これがさらに進むと、ブログそのものをリスク要因と捉えて、社員に対してブログで業務に関連した一切の事項を書く事を罰則付きで禁止している企業や、社員に「脱ブログ」を勧める企業すら存在する。

 

また、個人の日記といった、他人にとってはまったく情報としての価値を持たないものが、ウェブの検索で大量に引っかかる様になり、意図していない形とはいえ検索エンジンスパムとなっている。

 

さらに、ブログに恣意的に誇大に書かれた内容やそもそも虚偽である内容が、ニュースサイトや2ちゃんねる、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(ソーシャルブックマーク)、さらにはマスコミをも巻き込みながら伝言ゲーム式に転載されてゆき、その結果、些細な事実や実際には起きていない問題が、あたかも大きな社会問題を起こしている事実として社会の害悪の様に扱われ、それに携わる者たちなどが大きな迷惑や場合によっては損害を被る事もある。

 

ブログにこうした悪質サイトが少なくないのは、ネット上の法整備が不完全であることと、日本のインターネット空間の拡大に2ちゃんねるが影響を及ぼしたことがある。いわゆる2ちゃんねらーの中でも一部とはいえ、無責任な書き込みを繰り返す者や、特定の思想を持って書き込みを行っていた者がブログサービスの発展に乗る形で流れてきて、ブログも「匿名性が保持される」と半ば錯覚する形でこの様な問題行為を行っている状況が見られる。

 

上記で法の未整備と触れた事情もあるが、法曹関係者の間では、2ちゃんねる管理人が不法書き込みを放置した事への賠償金支払い拒否を公言するなど、ネットで発言権や影響力を持つ者の不法行為が現実社会で半ば放置されていることが、ネットでの不法行為助長に影響しているという見方は多い。

 

なお、ネットにおける個人権利保護と表現の問題を解決する事を目指し、情報通信法の整備が進められている。